DXアセスメント
DXアセスメントでは、経営・業務・システム・データ・人材の5つの観点から現状を診断し、課題と成熟度を整理します。診断項目は経済産業省とIPAの「DX推進指標」を参考にしており、あわせて既存のシステムとデータを棚卸しします。結果はアセスメントレポートにまとめ、経営層との認識合わせに使っていただきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 物流・製造・小売の大企業が中心。窓口はDX推進部門と現場の業務部門長 |
| 解決する課題 | 生成AIをどの業務に適用すべきか判断できない/既存のWMS・ERPなどを入れ替えずにAIを加えたい/PoCは実施したが本番導入の判断材料(効果・費用・体制)が足りない |
| 支援内容 | DXアセスメント、業務フロー分析、AI自動化マッピング(メニュー単位での依頼も可能)。改善後の業務フローを現場に導入する支援はオプション |
| 期間の目安 | 平均8週間(4ステップを順に実施し、PoC計画の完成で終了) |
| 成果物 | アセスメントレポート、業務フロー図(As-Is/To-Be)、AI適用候補一覧・優先度マップ、実行ロードマップ・PoC計画 |
| 体制 | 担当コンサルタント1名、AIエンジニア1名。会議・資料・窓口はすべて日本語 |
CHALLENGES
バイナリテックジャパンに相談が寄せられる時点では、次のような状況にあることが典型的です。
生成AIを試したいが、どの業務に適用すれば効果が出るのか分からない
WMSやERPなどを入れ替える予算はなく、今のシステムを使い続けたままAIを加えたい
PoCは実施したものの、効果・費用・体制の根拠が揃わず、本番導入を判断できない
1つ目と3つ目の状況は、どの業務に適用し、どの程度の効果が見込め、どのくらいの費用と体制が必要かという判断の根拠が揃っていない点で共通しています。一般に、業務の流れやデータの状態を確かめないままツールを導入すると、現場で使われない、あるいは効果を測れないという結果になりやすくなります。そのためこのサービスでは、AI活用の候補を挙げる前に、DXアセスメントと業務フロー分析で現状の業務、システム、データを確かめる順序で進めます。ここで確かめたデータの有無と品質は、その後のAI自動化マッピングで実現性を評価する項目の一つにもなります。
SERVICE MENU
3つの支援メニューは、順番に進めることも、メニュー単位で依頼することもできます。通してご依頼いただく場合は、前のメニューで整理した結果を次のメニューの前提として使うため、DXアセスメント、業務フロー分析、AI自動化マッピングの順に進めます。
DXアセスメントでは、経営・業務・システム・データ・人材の5つの観点から現状を診断し、課題と成熟度を整理します。診断項目は経済産業省とIPAの「DX推進指標」を参考にしており、あわせて既存のシステムとデータを棚卸しします。結果はアセスメントレポートにまとめ、経営層との認識合わせに使っていただきます。
業務フロー分析では、対象業務の現状の流れ(As-Is)を図にし、手作業、待ち時間、二重入力、個人の判断に依存している箇所を洗い出したうえで、改善後の流れ(To-Be)を提案します。表記にはBPMNまたは簡易なスイムレーン図を使い、件数×時間で業務量を把握するヒアリングもあわせて行います。成果物は課題のある箇所を明示したAs-IsとTo-Beのフロー図で、現場への説明や業務標準化の土台として使えます。
AI自動化マッピングでは、業務ごとにAI活用や自動化の候補を挙げ、効果と実現性の2軸で評価して優先順位を付けます。効果は削減できる時間、ミスの削減、売上や顧客への影響で、実現性はデータの有無と品質、既存システムとの連携、現場の受け入れやすさ、費用で評価し、各軸を1〜5点で採点して4象限のマトリクスに配置します。成果物は優先度マップと、選んだテーマの実行ロードマップ・PoC計画です。
PROCESS
4つのステップは順番に進め、合計の期間は平均8週間です。各ステップの期間の目安は、下のSTEP 1〜4に記載しています。コンサルティングに含まれるのはSTEP 1〜4で、改善後の業務フローを現場に導入する支援はオプション、PoC以降の工程は続く契約として扱います。
| 区分 | 内容 | 期間・費用の目安 |
|---|---|---|
| コンサルティング(STEP 1〜4) | 業務分析と課題整理、業務フローの可視化と改善案の作成、AI活用候補の評価と優先順位付け、ロードマップとPoC計画の作成 | 平均8週間 |
| ご要望に応じたオプション | 改善後の業務フローの現場への導入(業務規程の更新、現場への研修、定着支援) | 個別にお見積り |
| コンサルティングの後に続けて依頼できる工程 | PoC、要件定義・システム設計、本番開発、運用・改善 | ロードマップ・PoC計画で設定 |
| 現在のベンダーと分担する部分 | 既存システムの改修(バイナリテックジャパンは業務分析、AIの部分、連携設計を担当) | ― |
要件定義とシステム設計もバイナリテックジャパンが担当しますが、これはPoCや本番開発の段階で続く契約として行うもので、PoC計画の完成をもって終了するコンサルティングの期間には含まれません。各ステップには次に進む判断基準を設けており、前のステップで合意した結論をもとに次のステップの対象を絞り込みます。
目的は、プロジェクトの目標、対象範囲、関わるメンバーについて合意することです。期間の目安は1週間です。お客様には、責任者1名と窓口担当者1名を指名していただきます。対象範囲と目標が確定した時点で、次のステップに進みます。
現状を診断し、既存のシステムとデータを棚卸しします。期間の目安は2〜3週間です。お客様には、業務マニュアルやシステム構成図など既存の資料の共有と、ヒアリングへの参加をお願いします。深掘りする業務を選定できた時点で、次に進みます。
選定した業務について、現状の業務フローと改善後の業務フローを描きます。期間の目安は2〜4週間です。ヒアリングは対象部門の責任者と現場の担当者を対象に1回あたり60〜90分で行い、直近の案件では合計3回、5名に実施しました。現場の担当者には、ヒアリングに加えてフロー図の確認会にも参加していただきます。改善の余地がある業務を特定できた時点で、次に進みます。
AI活用の候補を評価し、実行ロードマップとPoC計画を作成します。期間の目安は2週間です。お客様には、評価結果のレビュー会に参加していただきます。PoCに進むテーマを1〜3件に絞り込めた時点で、コンサルティングは完了です。
STEP 4で確定したテーマについてPoCへ進む場合は、別契約でPoC計画に沿って実施します。
バイナリテックジャパンが続けて支援できる工程
バイナリテックジャパンが続けて支援できる工程
PoCから本番開発、運用・改善までは、別契約としてバイナリテックジャパンが続けて支援できます。図の点線は、要件定義・システム設計の段階で既存システムの改修が必要と分かった場合の分担を示しており、上の表の最後の行と同じく、改修部分は現在のベンダーが担います。
DELIVERABLES
成果物 01
成果物 02
成果物 03
成果物 04
成果物の形式は、コンサルティングが終わった後にお客様の社内で次の判断を進められるよう、それぞれを使う場面に合わせています。業務フロー図には図に加えて編集可能なファイルを添えてお渡しするため、お客様の社内で業務の見直しに合わせて更新できます。
TEAM
コンサルティングの段階では、バイナリテックジャパンから担当コンサルタント1名とAIエンジニア1名の2名が参加します。担当コンサルタントは窓口としてヒアリングと分析を主導し、AIエンジニアはAI活用候補の技術的な実現性の評価とデータの確認を担当します。会議、資料、報告、連絡窓口はすべて日本語です。コンサルティングの後に続けて依頼いただく場合も、窓口は担当コンサルタントが引き続き務め、開発の体制は案件ごとにご提案します。

FEATURES
コンサルティングの最後にお渡しするPoC計画には、評価指標と概算費用まで含めています。この計画をもとに別契約で次の工程へ進む場合も、ヒアリングと分析を主導した担当コンサルタントがそのまま窓口になります。
バイナリテックジャパンは、既存システム(WMS/TMS/MES/ERP)を活かしたまま、段階的にAIを導入する方針をとっています。原則として、システムの入れ替えを前提にせず、今のシステムを使い続けながらAIを加える計画を立てます。
小売チェーンのA社の需要予測の案件では、当初A社は、今の予測モデルの精度が足りないことが課題であり、より精度の高いAIモデルがあれば解決すると考えていました。ところが業務とデータを分析すると、販売実績そのものが実際の需要を十分に反映していないことが分かりました。需要には祝日や天候も影響しており、データにも途切れている区間が多かったことから、モデルを選ぶ前に業務とデータを分析する必要があるという学びにつながりました。データの扱い、モデルの選定、運用後の結果については、小売チェーンA社のAI需要予測の導入事例で詳しく紹介しています。
RELATED
コンサルティングの後に続く工程は、サービスとしてはAI・AIエージェント開発、ソリューションとしてはAI PoC・内製化支援につながります。既存システムとAIの連携や、AIエージェントによる業務自動化といった関連する技術領域については、次のページをご覧ください。
FAQ
費用はフェーズごとの固定価格で、時間単位の精算ではありません。金額を左右するのは、対象範囲(対象とする部門の数と業務の数)と、ヒアリングの対象となる人数です。支援メニューを単独で依頼する場合は、そのメニューのフェーズ分だけをお見積りします。改善後の業務フローを現場に導入する支援(業務規程の更新、現場への研修、定着支援)はオプションとして別にお見積りし、PoC以降の工程はPoC計画に記載する概算費用をもとに、別契約としてお見積りします。料金表は公開していないため、初回のご相談で対象範囲を伺い、範囲と概算費用をご説明します。
依頼できます。プロジェクトは業務の整理から始まるため、お客様にAIの専門知識は求めません。AI活用候補の技術的な実現性の評価とデータの確認は、バイナリテックジャパンのAIエンジニアが担当します。
なりません。業務分析とAI活用候補の評価は中立的に行い、特定のベンダーの採用を前提にはしません。